🌧️英語のイディオム解説:「Raining cats and dogs(どしゃぶりの雨)」
- Myva
- 7月30日
- 読了時間: 3分
🔍意味
「Raining cats and dogs」は、非常に激しい雨が降っている状態/土砂降りを表す英語のイディオムです。
日本語でいうところの:
「どしゃぶり」
「バケツをひっくり返したような雨」
「滝のような雨」にあたります。
雨に猫と犬が関係しているわけではなく、あくまで比喩的な表現です。
🧭語源・由来
このイディオムの由来には諸説ありますが、どれもはっきりとはしていません。以下が有力な説です:
☑️1. 17世紀のイギリスの言い回し
「cats and dogs」は当時、混乱や騒がしい状況を象徴していた動物でした。暴風雨で大混乱になる様子
を「犬猫が空から降ってくるほど」と強調するために生まれた表現だと言われています。
☑️2. 街の衛生状態からの説(ややグロテスク)
中世のヨーロッパでは、動物の死骸が雨によって街中に流されることがありました。その様子がまるで「空から猫や犬が降っているようだ」と表現されたという説もあります。
☑️3. ノルウェー神話・文学からの影響
北欧の伝説や古い詩の中で、猫は風、犬は嵐の象徴とされることがあり、それがイギリスに伝わったとも言われています。
いずれにしても、「猫や犬が実際に降る」という意味ではなく、**「ものすごく激しい雨が降る様子を強調するための比喩」**です。
🗣なぜ英語話者はこの表現を使うの?
この表現は、ユーモラスかつインパクトのある言い回しとして、雨の話題で盛り上がる時や、天気のひどさを強調したい時によく使われます。
カジュアルな会話や映画・ドラマでも頻繁に登場するので、聞き取れるようにしておくと便利です。
💬例文
Don’t forget your umbrella — it’s raining cats and dogs out there!
(傘忘れないでね、外は土砂降りだよ!)
We had to cancel the picnic because it was raining cats and dogs.
(ピクニックは中止にしたよ。大雨だったから。)
I got completely soaked — it suddenly started raining cats and dogs on my way home.
(びしょ濡れになったよ。帰り道で突然どしゃぶりになったんだ。)
📝まとめ
項目 | 内容 |
フレーズ | Raining cats and dogs |
意味 | 非常に激しい雨が降っている状態 |
日本語訳例 | 土砂降り、どしゃぶり、バケツをひっくり返したような雨 |
由来 | 猫と犬が混乱の象徴 → 暴風雨の激しさを比喩で表現 |
使用場面 | 天気がひどい時、冗談交じりで雨のひどさを伝える時 |
💡ポイント
この表現はカジュアルで、やや古風でユーモラスな印象があります。
ビジネスシーンでは「heavy rain」の方が無難ですが、会話では「raining cats and dogs」の方が親しみやすく印象的です。
子ども向けの英語教材でもよく使われるので、覚えておくとリスニングにも役立ちます。
🇯🇵日本人学習者へのアドバイス
日本語の「どしゃぶり」や「すごい雨」にピッタリ対応する英語表現ですが、猫と犬が出てくるので最初は少し混乱するかもしれません。
でも、「猫と犬=混乱、激しさ」というイメージで覚えればOKです。「It’s raining cats and dogs!」と言えると、ネイティブらしい表現力がぐっと上がります。
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