🖊️英語のイディオム解説：「Back to the drawing board（設計段階に戻る）」
- Myva
- 7月16日
- 読了時間: 3分
🔍意味
「Back to the drawing board」は、失敗したり、計画がうまくいかなかった後で、最初からやり直す／再計画するという意味の表現です。
日本語にすると、
「振り出しに戻る」
「一からやり直す」
「計画を立て直す」といった表現が近いです。
🧭語源・由来
このフレーズは第二次世界大戦中のアメリカで誕生したとされています。特に有名なのが、1941年の**漫画家ピーター・アーノー（Peter Arno）**による風刺漫画です。
その漫画では、墜落した飛行機を背景に、設計士のような人物が設計図を手にして「Well, back to the drawing board（さて、設計図に戻るか）」と言う場面が描かれました。
ここから、
drawing board（製図板・設計板）＝計画の最初の段階という意味合いで使われるようになり、「back to the drawing board」は失敗を受けて、最初からやり直すという意味のイディオムになったのです。
🗣なぜ英語話者はこの表現を使うの？
この表現は、次のような場面でよく使われます：
計画やアイデアがうまくいかなかったとき
プロジェクトやプレゼンが失敗したとき
試作品や実験が思い通りに動かなかったとき
英語話者はこの表現を使うことで、失敗を認めつつ、前向きに次の行動に移る意志を伝えます。悲観的ではなく、建設的にリスタートする姿勢を表すのにぴったりな言い回しです。
💬例文
Our first idea didn’t work, so it’s back to the drawing board.
（最初のアイデアはうまくいかなかったので、また一からやり直しだ。）
The app crashed during the demo. Looks like it’s back to the drawing board.
（デモの最中にアプリがクラッシュした。また最初からやり直さなきゃな。）
The marketing campaign failed to attract customers. Back to the drawing board, team!
（マーケティングキャンペーンは失敗だった。チーム、やり直しだ！）
📝まとめ
項目 | 内容 |
フレーズ | Back to the drawing board |
意味 | 一からやり直す、最初の計画に戻る |
日本語訳例 | 振り出しに戻る、再出発する、計画を立て直す |
由来 | 1941年の風刺漫画／失敗した設計を見直す設計士のセリフから |
使用場面 | 失敗したプロジェクト・計画・アイデアをやり直す時に |
💡ポイント
drawing board はもともと設計士が使う製図板であり、「新しい計画を立てる出発点」の象徴です。
失敗を前向きにとらえる英語文化らしく、「また頑張ろう」という意味合いでよく使われます。
ネガティブな印象を与えず、プロフェッショナルな場面でも自然に使える便利な表現です。
🇯🇵日本人学習者へのアドバイス
英語では「失敗＝悪」ではなく、「失敗＝学びと再挑戦の機会」として考える文化が根強くあります。この「Back to the drawing board」という表現を覚えておくことで、ポジティブなやり直しの精神を英語で表現することができます。
プレゼンや仕事の場面、また日常のトラブル解決でも、自分の態度を前向きに見せるために活用してみましょう！
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